問いかける沖繩・6
外来予約制2
鈴木 淳
1
1琉球大学保健学部
pp.64-65
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205019
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外来診療の医師とパラメディカル数の寡少.‘救急’という名の多数の再来患者.さらに‘本土並み’診療事務への不慣れ.これらのために週5日半日ロテート,科によっては1週2日午後という実に変則的外来診療が予約制のもとに始められたが,ここに至った経緯は当地の衛生行政関係者に少しも理解されなかったし,あるいは知っても有効策は打ち出せなかったかもしれないが,ともかく一般住民の眼には13階建ての高層建築は‘三越よりもりっぱな医療百貨店’と映じたらしく,耳には‘安く診てくれる’との風評が聞こえたらしく,開院前よりさまざまな‘予約申し込み’があり,職員のなかにも建築の高層を活動量と錯覚して前宣伝につとめた向きもあった.
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