Japanese
English
症例
右耳前部に生じた真性浅側頭動脈瘤の1例
Spontaneous true aneurysm of superficial temporal artery on the right preauricle
上田 茜
1
,
上田 祐司
2
,
兼重 純明
3
,
中野 純二
1
Akane UEDA
1
,
Yuji UEDA
2
,
Yoshiaki KANESHIGE
3
,
Junji NAKANO
1
1徳山中央病院,皮膚科(主任:中野純二主任部長)
2同,脳神経外科
3兼重皮ふ科,周南市
キーワード:
浅側頭動脈
,
耳前部
,
真性動脈瘤
,
高血圧症
,
脂質異常症
Keyword:
浅側頭動脈
,
耳前部
,
真性動脈瘤
,
高血圧症
,
脂質異常症
pp.106-108
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004372
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84歳,女性。3日前に右耳前部の軽度圧痛を伴う皮下腫瘤を自覚した。右耳前部に20×15mm大,弾性硬,可動性良好の拍動性の皮下腫瘤を認めた。超音波検査で皮下に境界明瞭な低エコー領域を認め,その内部に拍動性の血流がみられた。頭部MR angiography検査にて浅側頭動脈瘤と診断され,当院脳神経外科で動脈瘤切除および術後合併症の回避のための浅側頭動脈の端々吻合が行われた。病理組織学的に粥状硬化に伴う真性浅側動脈瘤と診断された。自験例は高血圧症,脂質異常症の既往があり,これらが発症要因と考えられた。頭,額,耳前部の皮下腫瘤をみた際には本症を鑑別に入れ,拍動の有無を確認し,画像検査を考慮する必要がある。
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