Japanese
English
特集 血管腫
踵部に生じたSpindle Cell Hemangiomaの1例
Spindle cell hemangioma of the heel
西山 幸佑
1
,
野田 佑奈
1
,
児玉 理恵子
2
,
下松 達哉
1
Kosuke NISHIYAMA
1
,
Yuna NODA
1
,
Rieko KODAMA
2
,
Tatsuya SHIMOMATSU
1
1和歌山ろうさい病院,皮膚科(主任:下松達哉部長)
2同,病理診断科
キーワード:
spindle cell hemangioma
,
紡錘形細胞型血管腫
,
血管腫
Keyword:
spindle cell hemangioma
,
紡錘形細胞型血管腫
,
血管腫
pp.37-39
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004355
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30歳台,女性。数年前より左踵部に結節を自覚した。徐々に増大し,出血も認めたため,精査目的に当科を紹介受診した。初診時,左踵部に径12mm大の紫紅色調に透見される弾性硬な結節がみられた。表面は易出血性でoozingを伴っていた。ダーモスコピー所見で悪性を疑う色素異常や異常血管は認めなかった。局所麻酔下に単純切除術を施行した。病理組織学的には海綿状血管の増殖と血管腔周囲に紡錘形細胞の増殖を認めた。免疫組織染色ではCD31,CD34および第Ⅷ因子関連抗原が血管内皮細胞で陽性,紡錘形細胞ではすべて陰性であった。特徴的な臨床所見と病理所見から,自験例をspindle cell hemangiomaと診断した。
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