Japanese
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特集 血管腫
上腕に生じた局所型多発性グロムス腫瘍の1例
Localized multiple glomus tumor on the upper arm
毛山 剛
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
1けやまクリニック,形成外科,高知市
キーワード:
グロムス腫瘍
,
局所型多発性
,
上腕
Keyword:
グロムス腫瘍
,
局所型多発性
,
上腕
pp.25-27
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004351
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54歳,男性。約30年前より左上腕外側に皮内結節を自覚していた。緩徐に増大し,圧痛が増悪してきた。初診時,左上腕外側に約25×20mm,15×10mm,9×7mmの3つの皮内結節を認めた。超音波検査では低エコー像を呈する結節があり,内部は点状の高輝度を呈する部分があり不均一であった。カラードプラ法により内部に血流が描出された。病理所見では真皮上層から皮下脂肪組織にかけて,拡張した毛細血管の増加と一様な細胞の増殖を認めた。増殖細胞は円形核と好酸性~淡染性細胞質を有していた。α-SMA染色 陽性,desmin染色 陰性であった。局所型多発性グロムス腫瘍と診断した。超音波検査が術前診断の参考となった。
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