Japanese
English
症例
手指圧迫が原因と考えられた顔面のComa Blister(昏睡性水疱)の女性2例
Two female cases of coma blister of the face considered to be caused by hand pressure
前田 学
1
,
松山 かなこ
2
Manabu MAEDA
1
,
Kanako MATSUYAMA
2
1八幡病院,皮膚科,群上市
2岐阜大学医学部,皮膚病態学教室
キーワード:
coma blister
,
顔面
,
手指圧迫
Keyword:
coma blister
,
顔面
,
手指圧迫
pp.1662-1665
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003532
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手指圧迫が原因と考えられた,顔面の昏睡性水疱(coma blister)の女性2例を報告した。症例1:59歳,女性。幼少時より年数回てんかん発作があった。1年前,左手の熱傷で植皮術を施行した。初診の1週間前,夕方うたた寝の覚醒後に左頰部と上下口唇,左示指と中指に潰瘍が出現した。左頰部と上下口唇部に帯状の皮膚潰瘍があり,左示指先端部,PIP関節背,中指DIP関節拇指側にも潰瘍を認めた。左手指による圧迫が誘因の昏睡性水疱を疑い,1週間後,デブリードマンを施行し,1週間で上皮化した。左手の潰瘍は2週間で完治した。症例2:53歳,女性。初診の前日夜12時から2時間ほど,右手背の上に右頰部を乗せた状態で熟睡し,覚醒後,右頰部にひりひり感が出現した。翌朝,同部に大豆大の水疱を認め,当院を受診した。右頰部に大豆大のびらんを認め,滲出液を伴っていたが,加療により数日で上皮化した。
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