Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
右鼠径部の結節として発症したMyxoid Dermatofibrosarcoma Protuberansの1例
Myxoid dermatofibrosarcoma protuberans in the right inguinal region
石井 芙美
1
,
濱田 利久
1
,
池田 政身
1
,
香月 奈穂美
2
,
竹崎 大輝
1
,
蓮井 謙一
1
,
芦田 日美野
1
,
細川 洋一郎
1
Fumi ISHII
1
,
Toshihisa HAMADA
1
,
Masami IKEDA
1
,
Naomi KATSUKI
2
,
Daiki TAKEZAKI
1
,
Kenichi HASUI
1
,
Himino ASHIDA
1
,
Yoichiro HOSOKAWA
1
1高松赤十字病院,皮膚科(主任:濱田利久部長)
2同,病理診断科
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
myxoid type
,
COL1A1-PDGFB融合遺伝子
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
myxoid type
,
COL1A1-PDGFB融合遺伝子
pp.1191-1194
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002728
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24歳,女性。初診2カ月前より右鼠径部に紅色小結節が出現し,急速に増大するため当科を受診した。右鼠径靱帯の頭側に23×18mmの結節,鼠径靱帯上とその周辺に3カ所の紅色局面を認めた。結節部の生検の病理組織像では真皮から皮下組織にかけて核の不整な粘液性基質を伴った腫瘍細胞が増生していた。拡大切除術を施行し,手術標本で粘液性変化を示す部分とstoriform patternを呈し典型的な隆起性皮膚線維肉腫を示す部分をもち,myxoid typeの隆起性皮膚線維肉腫と診断した。Myxoid typeは報告の少ないサブタイプであり,自験例では結節以外に境界不明瞭な複数の局面があり,切除範囲の決定に苦心した。
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