Japanese
English
原著
Dermatofibrosarcoma Protuberansの1例
A CASE OF DERMATOFIBROSARCOMA PROTUBERANS
近藤 淳
1
Atusi KONDO
1
1岡山大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
pp.497-501
発行日 1961年6月1日
Published Date 1961/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203069
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
Dermatofibrosarcoma protuberansは1924年,Darierが皮膚結合織性腫瘍の一型として「明らかに線維腫の構造を備えるが,或る程度の悪性を有し,肉腫変性可能な腫瘍」として報告し,1925年Hoffmannによつて,従来の類似の症例を集め,本症を特異の皮膚腫瘍型である事を確立し,その名称が提議された疾患である。海外では200余例の報告があるが,我が国では昭和13年山崎の2例を最初として,文献上に表われた症例は10余例を数えるにすぎない比較的稀な疾患とされている。私は最近本腫瘍に最も近いと診断された頭部に発生せる本症の1例を経験したので報告する。
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.