Squaric Acid Dibutylester感作部に生じた難治性結節の2例

Two Cases of Intractable Nodule Appearing in the Area Sensitized with Squaric Acid Debutylester

Squaric acid dibutylesterの感作により生じた難治性結節の2例を経験した。症例1：34歳，男性。円形脱毛症の局所免疫療法を開始するため，左上腕内側にsquaric acid dibutylesterの感作を行った。感作部に瘙痒を伴う結節を認めた。保存的治療で改善せず，感作から7カ月後に全摘切除した。症例2：52歳，女性。円形脱毛症に対して局所免疫療法を開始するため，右上腕内側にsquaric acid dibutylesterの感作を行った。感作部に結節を認め，保存的治療を行ったが感作14カ月後も結節が残存した。局所免疫療法の高濃度感作では，自験例のような有害事象を経験する。感作に関する留意点において考察した。