Japanese
English
症例
腹膜癌を合併した悪性黒色表皮腫の1例
Malignant Acanthosis Nigricans associated with Peritoneal Cancer
竹内 絢子
1
,
小川 尊資
1
,
池田 志斈
1
Ayako TAKEUCHI
1
,
Takasuke OGAWA
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院,皮膚科(主任:池田志斈教授)
キーワード:
悪性黒色表皮腫
,
腹膜癌
,
デルマドローム
Keyword:
悪性黒色表皮腫
,
腹膜癌
,
デルマドローム
pp.1581-1584
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002213
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66歳,女性。数年前より両手掌の乳頭状病変,口腔粘膜粗糙,頭部角化局面,肛囲の乳頭状増殖病変を認めたため,他院を受診した。口蓋病変部より2回生検を受けたが悪性所見はなく,精査目的で当院を受診した。肛囲,手指の病理組織学的検査にて乳頭腫症,角質増殖,基底層の色素沈着がみられ,黒色表皮腫と考えた。画像診断では,大量の腹水貯留に対するダグラス窩穿刺を施行し,腹水細胞診でclass Ⅴ adenocarcinomaと判明,画像検査と併せて腹膜癌と診断した。黒色表皮腫に腹膜癌を合併するのは極めてまれである。
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