Japanese
English
臨床研究
患者への情報提供を目的とした頭部血管肉腫に対する化学放射線療法の有害事象の検討
Analyses of Adverse Events with Chemoradiotherapy for Angiosarcoma of the Scalp for the Purpose of Providing Information for the Patients
黒田 桂子
1
,
山﨑 修
1
,
三宅 智子
1
,
加持 達弥
1
,
岩月 啓氏
1
,
森実 真
1
Keiko KURODA
1
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Tomoko MIYAKE
1
,
Tatsuya KAJI
1
,
Keiji IWATSUKI
1
,
Shin MORIZANE
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科,皮膚科学分野(主任:森実 真教授)
キーワード:
頭部血管肉腫
,
化学放射線療法
,
有害事象
,
合併症
,
放射線皮膚炎
Keyword:
頭部血管肉腫
,
化学放射線療法
,
有害事象
,
合併症
,
放射線皮膚炎
pp.445-448
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001887
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頭部血管肉腫に対して,放射線療法とタキサン系抗癌剤による化学放射線療法が主流となっており,有害事象や合併症により入院が長期化することがある。しかしながら,高齢の患者が治療について十分に理解できていないことも多く,治療のコンプライアンス低下につながる。そこで患者への正確な情報提供を目的として,頭部血管肉腫の入院中の有害事象について検討した。入院期間は中央値57日,化学放射線療法による有害事象は放射線皮膚炎94%,皮膚びらんからの感染41%,脱毛53%,血球減少53%であり,発現時期と期間を明確にできた。事前に主なスケジュールと有害事象について十分説明することが重要である。
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