特集 変わりつつあるアトピー性皮膚炎の常識―最新の知識と治療の極意
第Ⅱ章 治療の極意
1 患者のライフステージにあわせた診療
-❷学童児
玉城 善史郎
1
Zenshiro TAMAKI
1
1埼玉県立小児医療センター,皮膚科
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
学童
,
学校生活
,
紫外線
,
プール
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
学童
,
学校生活
,
紫外線
,
プール
pp.930-935
発行日 2019年5月31日
Published Date 2019/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001410
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治療の極意
◆外用はFTU(finger-tip unit)を意識して十分量を塗布させる。
◆皮膚感染症の拡大・予防のために,抗菌薬治療とともにアトピー性皮膚炎の治療・スキンケアも同時に行う。
◆顔面の症状が強い場合は定期的な眼科的フォローが必要である。
◆過度の日焼けによる症状悪化を防ぐために,帽子や長袖の着用およびサンスクリーン剤のこまめな塗り足しが大切である。
◆「学校生活指導管理表(アレルギー疾患用)」などを利用して,学校,家庭,医療機関の三者が協力して連携を図り,学校生活のなかで十分にスキンケアができるようにする。
◆プール授業ではサンスクリーン剤塗布やラッシュガード着用が大切である。
◆宿泊行事では,外用・内服薬の持ち忘れや塗り忘れの注意および前後の外用治療・スキンケアが重要であると指導し,皮膚の症状によっては一部の日程を休ませるなどの配慮が必要となる。
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