Japanese
English
症例報告
瘢痕性脱毛症と毛髪再生を示した毛孔性扁平苔癬
Lichen planopilaris resulting into both cicatricial alopecia and regeneration of hairs
石黒 麻友子
1
,
中島 喜美子
1
,
池田 光徳
1
,
小玉 肇
1
Mayuko ISHIGURO
1
,
Kimiko NAKAJIMA
1
,
Mitsunori IKEDA
1
,
Hajime KODAMA
1
1高知大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Kochi Medical School, Nankoku, Japan
キーワード:
毛孔性扁平苔癬
,
Lassueur-Graham-Little症候群
,
扁平苔癬
,
脱毛斑
,
プロピオン酸クロベタゾール
Keyword:
毛孔性扁平苔癬
,
Lassueur-Graham-Little症候群
,
扁平苔癬
,
脱毛斑
,
プロピオン酸クロベタゾール
pp.39-41
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101853
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要約 63歳,女性.頭部の不完全脱毛斑および鱗屑を付す紅斑が出現したが,十分な治療は行えず,瘢痕性脱毛となった.半年後に新生した紅斑を伴う脱毛斑部では,プロピオン酸クロベタゾールの外用により紅斑は消失し,毛髪が再生した.紅斑期の病理組織学的所見では,毛包漏斗部および毛包間表皮ともに苔癬型組織反応を認め,脱毛斑部では残存する毛包周囲に限局してリンパ球が浸潤していた.毛孔性扁平苔癬と邦訳されている本疾患は,毛包のみを標的とする扁平苔癬ではなく,同時に毛包間表皮に及ぶこともあり,早期に治療すればpseudopelade of Brocqには至らないと考えた.
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