治療
モーズ法が奏効した眼瞼部腫瘍の高齢女性例
前田 学
1
,
市川 慶
2
,
澤木 綾子
2
,
小口 優
2
,
坂本 仁
3
,
田中 学
4
1八幡病院,皮膚科,部長
2同,眼科
3同,内科
4同,薬剤部
キーワード:
眼瞼部有棘細胞癌
,
肉腫様癌合併
,
モーズ法
,
完治例
Keyword:
眼瞼部有棘細胞癌
,
肉腫様癌合併
,
モーズ法
,
完治例
pp.1133-1136
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000081
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81歳,女性。6年前より左上眼瞼部に大豆大結節が出現し,易出血性のため当院眼科を受診し,皮膚生検で有棘細胞癌と診断,2カ月後全摘・開放療法で上皮化した。2年前より同部から隆起性局面が出現し,1年前より有茎性となり,易出血性のため当科を紹介受診。くるみ大で有茎性のため下垂し,開眼不可能,表面はびらん形成あり。認知症合併のためモーズ法を施行。20回終了で腫瘍は完全に除去され,上皮化し開眼可能となった。以後6カ月再発なし。モーズ法途中の病理組織像は肉腫様癌であった。
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