特集 ルーチン眼瞼翻転のすすめ
序論
雑賀 司珠也
1
1和歌山県立医科大学眼科学講座
pp.397-397
発行日 2026年5月5日
Published Date 2026/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004651
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今月号では,「ルーチン眼瞼翻転のすすめ」と題した特集を組ませていただきました。ご存じのように眼科診療,とりわけ前眼部疾患を疑う場合,眼瞼翻転は必須の検査です。一方で,多忙な外来診療のなかで省略してしまいそうになることもあるかもしれません。かつて小生が大学院生の頃,和歌山県立医科大学での当直の夜間診療で,異物感を訴え救急受診した患者さんに対し,問診でスクラブ洗顔を使用した後に異物感を感じるようになったということで,眼瞼翻転をしたことろ,たった1個の小さいスクラブ粒子を見つけたことがありました1)。また,個人的なことですが,本年4月に右眼に何か飛入したと感じ,大学の眼科外来を救急受診しました。診察に当たってくれた教室員(准教授)は,初め「異物なし」のことでしたが,小生がしつこくくい下がった結果,下眼瞼結膜に肉眼では観察が困難な金属異物が見つかりました。既に結膜上皮にめり込んでいたらしく,鑷子で把持しても摘出できず,結膜下にキシロカインを注射し,その部分の結膜上皮ごと切除するという治療を受けました。このような極小異物でも違和感を引き起こすことを実感しました。

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