特集 わかりやすい TRPイオンチャネルと眼疾患─2021年ノーベル生理学・医学賞関連企画─
序論
雑賀 司珠也
1
1和歌山県立医科大学眼科学教室
pp.309-310
発行日 2022年4月5日
Published Date 2022/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002571
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ご存知のように,2021年のノーベル生理学・医学賞は,米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のデヴィッド・ジュリアス教授と,米スクリプス研究所のアーデム・パタプティアン教授の「温度と触覚の受容体の発見」に関する一連の研究成果に授与されました。そのなかの温度感受性に関わる細胞膜蛋白質の分子群がtransient receptor potentialチャネル(TRPチャネル)です。1989年にショウジョウバエのtrp遺伝子が同定されて以来,莫大な機能的多様性を有するイオンチャネルファミリーを形成していることが解明されてきました。
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