特集 コンタクトレンズ:研修医のための一般診療でのポイント
序論
雑賀 司珠也
1
1和歌山県立医科大学眼科学講座
pp.475-475
発行日 2025年6月5日
Published Date 2025/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004171
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今月号では,コンタクトレンズを特集として取り上げました。RGPハードコンタクトレンズ,各種ソフトコンタクトレンズが選択肢となっているなかで,それぞれの長所・短所の知識やフィッテイング技術は日常の外来診療で欠かせないものと思います。角膜上皮障害,巨大乳頭やドライアイとの関係がある症状も日々,遭遇します。矯正より治療的な側面の強い治療用コンタクトレンズの使い方,円錐角膜でのコンタクトレンズ処方とクロスリンキング治療の適応やその場合のコンタクトレンズ処方のハウツーも,専門医に紹介する際に患者に対してアウトラインを説明したほうがいいように感じています。さらに小児の近視の進行に関係して,ご両親があらかじめネットで情報をお持ちの場合も多いかと思います。低濃度アトロピンと多焦点ソフトコンタクトレンズの処方について,外来診療の現場で突っ込んだ質問を受けることも想定できます。今回,取り上げなかったのですが,巷で使用されているカラーコンタクトレンズも,色素がどこに入っているかなど,その品質にばらつきがあるようです。

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