特集 糖尿病網膜症アップデート
4 糖尿病黄斑浮腫に対するSGLT2阻害薬の影響
髙綱 陽子
1
1千葉労災病院眼科(千葉県)
キーワード:
糖尿病黄斑浮腫
,
抗VEGF療法
,
SGLT2阻害薬
Keyword:
糖尿病黄斑浮腫
,
抗VEGF療法
,
SGLT2阻害薬
pp.327-333
発行日 2026年4月5日
Published Date 2026/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004625
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Sodium glucose co-transporter 2阻害薬(SGLT2阻害薬,SGLT2-i)は,近位尿細管でのブドウ糖再吸収を抑制することで尿糖排泄を促進し,血糖低下作用を発揮する薬剤である1)。尿糖排泄促進により浸透圧利尿が働き,頻尿,多尿がみられることがあり,体重減少が期待される。単独使用で低血糖をきたす可能性は低く,尿路感染症の発現には注意が必要といった特徴がある1)2)。多くの臨床研究において心血管死,非致死性心筋梗塞,非致死性脳卒中を合わせた3 point MACEの有意な低下が複数のSGLT2-iで示されており3),心不全増悪による入院,末期腎不全への進展の予防効果も示されている3)4)。本邦においても2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズムが発表され,additional benefitsを考慮すべき併存疾患として慢性腎臓病,心不全,心血管疾患の合併にはSGLT-iの投与が推奨されている5)。

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