綜説
薬剤性角結膜障害
難波 広幸
1
1国際医療福祉大学医学部眼科学
キーワード:
点状表層角膜症
,
epithelial crack line
,
塩化ベンザルコニウム
,
抗がん剤
,
drug induced cicatrizing conjunctivitis
,
デュピルマブ
Keyword:
点状表層角膜症
,
epithelial crack line
,
塩化ベンザルコニウム
,
抗がん剤
,
drug induced cicatrizing conjunctivitis
,
デュピルマブ
pp.1169-1176
発行日 2025年10月5日
Published Date 2025/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004417
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眼科では点眼薬を使用するため,眼表面に薬物有害反応が表出することがある。しかしその発現様式は一様ではなく,直接的な組織障害のほか,アレルギーや接触皮膚炎などの免疫反応を示すこともある。さらに,点眼薬の主剤以外に基剤,添加物などが原因となる場合があること,薬剤アレルギーの病態・機序が十分に解明されていないことなども,その評価を難しくしている。また接触頻度の関係で角結膜上皮への影響が多いが,一部の薬剤では角膜実質への影響や角膜内皮障害も起こり得る。

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