特集 コンタクトレンズ:研修医のための一般診療でのポイント
2 コンタクトレンズの種類と処方の基本
松澤 亜紀子
1
1川崎市立多摩病院眼科(神奈川県)
キーワード:
ハードコンタクトレンズ
,
ソフトコンタクトレンズ
,
フィッティング
,
フルオレセイン染色パターン
,
レンズケア
Keyword:
ハードコンタクトレンズ
,
ソフトコンタクトレンズ
,
フィッティング
,
フルオレセイン染色パターン
,
レンズケア
pp.485-490
発行日 2025年6月5日
Published Date 2025/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004173
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コンタクトレンズ(CL)の種類は,大きくハードCL(HCL)とソフトCL (SCL)に分けられる。HCLの特徴として,角膜乱視を含む不正乱視の屈折矯正に優れていること,高い酸素透過性,耐汚染性に加え,眼障害が生じた際に自覚症状が出やすいという安全性が挙げられる。一方で,装用初期の違和感が強いことや,処方に際して一定の経験が必要であるといったデメリットもある。一方,SCLはHCLに比べてレンズが軟らかいため装用感が良く,角膜全体を覆うことで異物が入りにくく,レンズ径が大きいためズレにくいといった長所がある。しかし,高度の乱視や角膜不正乱視の矯正が困難であることや,HCLに比べて微生物が付着しやすく,重篤な眼合併症を引き起こしやすいといった短所もある。

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