特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅲ 緑内障 2 薬物療法で10mmHg前後を保っているが視野障害が進行する正常眼圧緑内障患者への治療方針
坂上 悠太
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
キーワード:
正常眼圧緑内障
,
視野障害
,
緑内障手術
,
線維柱帯切除術
Keyword:
正常眼圧緑内障
,
視野障害
,
緑内障手術
,
線維柱帯切除術
pp.1193-1198
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003864
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緑内障治療において,眼圧10mmHg前後というのは一般的にはコントロール良好とされる数値であり,後期緑内障の目標眼圧にもなり得る数値である。しかし,一部の正常眼圧緑内障には眼圧10mmHg前後でも視野障害が進行する症例が存在し,その治療方針には頭を悩ますこととなる。そのような症例に手術をするべきかどうかは,はっきりいえばケースバイケースであるが,手術を行う場合もあるため,その可能性も念頭に置きながらの診療が必要となる。
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