特集 乱視を知ろう!
4 幼児の乱視
和田 康史
1
,
杉山 能子
2
1独立行政法人 国立病院機構 金沢医療センター眼科(石川県)
2金沢大学眼科学教室
キーワード:
astigmatism
,
children
,
vision screening
Keyword:
astigmatism
,
children
,
vision screening
pp.857-865
発行日 2024年9月5日
Published Date 2024/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003765
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乱視には角膜または水晶体の屈折面の対称的な歪み,屈折の強いほうと弱いほうが直交し異なる2つの焦点を持った状態で円柱レンズにより矯正できる正乱視と,屈折面(角膜)が不規則な変形を生じ複数の焦点を持っており円柱レンズでは矯正できない不正乱視がある。また乱視の原因部位による分類では角膜乱視,水晶体乱視,網膜乱視があり,これらの組み合わせで眼球全体としての乱視が発生する。経線(乱視の軸)による分類では,直乱視(0°から30°と150°から180°),倒乱視(60°から120°まで),斜乱視(30°から60°と120°から150°)と区別される。本稿では,幼児の乱視について,早期発見されるきっかけとなる乳幼児健康診査(以下,乳幼児健診),検出するための検査と評価方法,評価時の注意点,強い乱視をきたす疾患について解説する。
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