眼球・上眼瞼異常連合運動を呈したcongenital cranial dysinnervation disordersの1例

先天性の眼球・眼瞼異常連合運動で，congenital cranial dysinnervation disorders（CCDDs）と考えられる1例を報告する。症例は7歳10か月の男児。生来の下方視時の左上眼瞼異常で紹介受診した。眼位は正位，眼球運動異常なし。下方視で左上眼瞼は下降せず上眼瞼後退を呈していた。「先天性の左眼の下転筋群および上眼瞼挙筋の異常連合運動」と考えられ，CCDDsスペクトラムに属する疾患と診断した。