Japanese
English
症例
上眼瞼に生じた先天性Agminated Blue Nevusの1例
Congenital agminated blue nevus on the upper eyelid
毛山 剛
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
1けやまクリニック,形成外科,高知市
キーワード:
agminated blue nevus
,
青色母斑
,
先天性
Keyword:
agminated blue nevus
,
青色母斑
,
先天性
pp.1049-1052
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005298
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74歳,男性。生下時より左上眼瞼に青色色素斑を認めており,30歳台頃から徐々に拡大・隆起してきた。最近になって視野障害を生じるため当院を受診した。初診時,左上眼瞼全体に境界不明瞭な淡い青色色素斑を認め,斑内に多数の濃青色の小丘疹が集簇していた。病理組織学的所見では真皮上層から標本下端にかけて,島嶼状に黒褐色の集塊を認め,細胞間に硝子化した膠原線維束が存在した。強拡大像では双極または星芒状の色素細胞とメラニン貪食細胞が認められた。病理組織学的所見および臨床所見より先天性agminated blue nevusと診断した。これまでに本邦にて報告されたagminated blue nevusは5例のみであった。

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