私の経験
後部眼瞼炎に抗菌点眼薬を用いてfoamingを解消しマイボーム腺機能不全の改善をみた2症例
原田 有理
1
,
沼 朝代
1
1沼眼科(京都府)
キーワード:
foaming
,
froth
,
後部眼瞼炎
,
マイボーム腺機能不全
,
アジスロマイシン
,
セフメノキシム
Keyword:
foaming
,
froth
,
後部眼瞼炎
,
マイボーム腺機能不全
,
アジスロマイシン
,
セフメノキシム
pp.195-200
発行日 2023年2月5日
Published Date 2023/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003032
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マイボーム腺機能不全(meibomian gland dysfunction:MGD)をきたした後部眼瞼炎の患者には,しばしば眼瞼縁にfoamingを認める。今回我々は,以前より分泌減少型MGDを認めていた患者の経過中,片眼にfoamingを多く認め,抗菌点眼薬を投与することでほぼ消失した2例を経験した。1例はセフメノキシムが無効であったがアジスロマイシンが有効であり,他の1例はアジスロマイシンが無効であったがセフメノキシムが有効であった。そこで2例を通して,foamingの増減が示唆する臨床的意義と,その減少を図ることにより期待できる効果,およびMGDに有効な薬剤について考察する。
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