黄斑下出血のマネージメント
3.PDT(再発抑制)
杉澤 孝彰
1
,
五味 文
1
1兵庫医科大学眼科学教室
pp.79-82
発行日 2023年1月5日
Published Date 2023/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002991
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加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)はその経過中に黄斑下出血(submacular hemorrhage:SMH)をきたすことがある。特に日本人に最も多いポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy:PCV)においては他のAMDの病型よりも高頻度でより重篤なSMHを引き起こす。SMHによる網膜障害は不可逆的な視機能障害をきたすため,抗VEGF(vascular endothelial growth factor)薬やガス血腫移動術,tissue plasminogen activator(tPA)を用いた硝子体手術等の治療法が用いられている。しかしSMHの視力予後は不良であるうえに再発も多く,何よりも予防が肝要である。
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