特集 あたらしい緑内障手術──どういう患者を紹介する?
3 フックあるいはブレードを用いるab interno線維柱帯切開術
佐野 一矢
1
,
谷戸 正樹
1
1島根大学医学部眼科学講座
キーワード:
低侵襲緑内障手術
,
マイクロフックトラベクロトミー
,
ab internoトラベクロトミー
,
カフークデュアルブレード
,
minimally invasive glaucoma surgery
,
micro-hook trabeculotomy
,
ab interno trabeculotomy
,
Kahook dual blade
Keyword:
低侵襲緑内障手術
,
マイクロフックトラベクロトミー
,
ab internoトラベクロトミー
,
カフークデュアルブレード
,
minimally invasive glaucoma surgery
,
micro-hook trabeculotomy
,
ab interno trabeculotomy
,
Kahook dual blade
pp.17-21
発行日 2022年1月5日
Published Date 2022/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002454
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線維柱帯切開術(トラベクロトミー)は,線維柱帯・Schlemm管内壁の流出抵抗を解除するメカニズムにより眼圧が下降する。従来のトラベクロトミー(ab externoトラベクロトミー)は結膜・強膜切開の後に,トラベクロトームを強膜弁下に挿入し線維柱帯を切開するものであるが,近年マイクロフックやブレードを使用し隅角鏡による直視下に前房内から線維柱帯を切開する術式が選択されるようになってきた(図1)。眼内からのアプローチゆえにab internoトラベクロトミーと呼ばれている。ab internoトラベクロトミーは結膜・強膜への侵襲がなく,手術時間は短くかつ簡便である点が好まれている。本章ではなかでもマイクロフック・ブレードを使用するab internoトラベクロトミーの適応や注意点について解説する。
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