Ⅰ.眼外傷
6.外傷性視神経症
恩田 秀寿
1
1昭和大学医学部眼科学教室
キーワード:
外傷性視神経症
,
ステロイドパルス療法
,
視神経管開放術
,
眼打撲
,
視力障害
,
視野障害
Keyword:
外傷性視神経症
,
ステロイドパルス療法
,
視神経管開放術
,
眼打撲
,
視力障害
,
視野障害
pp.1059-1063
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001857
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外傷性視神経症は眉毛外側の鈍的打撲直後から視力障害をきたす眼窩疾患である。その患者数は近年減少傾向ではあるが,失明に至ることがあるため,初診医には適切な検査,診断,治療が求められる。診断の決め手は,眉毛外側の打撲歴と打撲痕,受傷直後からの視力低下,swinging flash-light testによる相対的瞳孔求心路障害を検出することである。治療は診断がつき次第早急に開始することが良いと考えられている。ステロイドパルス療法を行い,視力改善の乏しい場合には外科的手術:視神経管開放術を行う。
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