Ⅵ.神経眼科
2.虚血性視神経症
松本 直
1
1東邦大学医療センター大森病院眼科
キーワード:
巨細胞性動脈炎
,
動脈炎性虚血性視神経症(AION)
,
非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)
,
ステロイドパルス療法
Keyword:
巨細胞性動脈炎
,
動脈炎性虚血性視神経症(AION)
,
非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)
,
ステロイドパルス療法
pp.1193-1197
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
虚血性視神経症には,動脈炎性と非動脈炎性があり,非動脈炎性のほうが頻度は高いが,緊急性が高いのは動脈炎性である。片眼の急性視力障害で発症するが,治療が遅れると両眼失明の危険性がある。動脈炎性虚血性視神経症(arteritic ischemic optic neuropathy:AION)は巨細胞性動脈炎(giant cell arteritis:GCA)により視神経の虚血をきたす疾患である。確定診断には側頭動脈生検が必要であるが,頭痛などの全身症状や血液検査での赤沈とC反応性蛋白(CRP)値の亢進などからAIONを疑えばステロイドパルス療法を行う。それにより炎症を抑制し,病眼のさらなる視力低下を防ぎ,僚眼の発症を防止することが目的となる。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.