特集 緑内障の視野結果をどう解釈するか?
4 Octopus視野解釈の基本
高田 園子
1
1近畿大学医学部眼科学教室,小島眼科医院分院(東大阪市)
キーワード:
Octopus視野計
,
自動視野計
,
EyeSuiteTM Perimetry
Keyword:
Octopus視野計
,
自動視野計
,
EyeSuiteTM Perimetry
pp.697-705
発行日 2019年7月5日
Published Date 2019/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001235
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Octopus(オクトパス)視野計は,1976年に世界で初めて開発された自動視野計である。現行機種は,半球ドームを有し90°全視野投影型のオクトパス900と,近年新しく開発されたTFT(thin film transistor)モニタを採用した中心30°内を測定するオクトパス600がある(図1)。前者は,1台で静的視野測定と周辺視野に至るGoldmann視野計と同じ動的視野測定が可能であり,後者はTFTモニタの採用によりPulser視野測定を搭載し,省スペースで明室での検査が可能という特徴がある。視野解析ソフトであるEyeSuiteTM Perimetryによって,過去のどのオクトパス視野計のデータも解析可能であり,各種眼科疾患の診断・経過観察および視野進行が把握しやすくなっている。また,Humphrey視野での検査結果データをインポートし解析することができ,幅広い対応を可能にしている。
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