Ⅱ.所見からみた診断の進め方
7 網膜硝子体 3)網膜の白色病変
髙橋 寛二
1
1関西医科大学眼科学教室
pp.1263-1269
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000862
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感覚網膜は血管を除いて本来透明な組織であり,白色病変のもととなる組織の混濁や物質沈着,細胞浸潤などは網脈絡膜のさまざまな深さに現れる。白色病変を生ずる深さのレベルは大きく分けて網膜内層,網膜外層,網膜下,網膜色素上皮レベルにある。特に,網膜内層と外層の白色斑(混濁)は網膜組織の血流の二重支配(網膜血管による網膜内層の血流支配,脈絡膜血管による網膜外層~網膜色素上皮の血流支配)によって異なる所見を示すので注意が必要である。
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