眼科臨床研究における統計学のQ&A
Q4.多変量解析では,たとえば年齢1歳あたり,あるいは年齢10歳あたりなどさまざまな報告がありますが,どのように記載するのがよいのでしょうか?
川崎 良
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1大阪大学大学院医学系研究科・視覚情報制御学(トプコン)寄附講座
pp.953-956
発行日 2018年9月5日
Published Date 2018/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000783
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これまでの連載で,なぜ多変量解析が用いられるのか,どのように説明変数を選択するとよいのかを考えてきました。多変量解析は複数の説明変数がアウトカムにどのように関連するのか,交絡因子による影響を取り除きつつ解釈できる形でモデル化する方法として大変有用な方法であることをみてきました。今回は説明変数のほうに注目をしてみたいと思います。今回のお題は,多変量解析で回帰係数を報告する際に,たとえば年齢1歳あたり,あるいは年齢10歳あたりなどさまざまな報告がありますがそれをどのように選択したらよいかということです。言い換えますと,説明変数が連続変数である場合に,説明変数の単位をどのように指定して回帰係数を推定するのがよいかということかと思います。
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