ホスピタルトピックス
米国での国民1人あたり受診回数とその料金
岩佐 潔
1
1病院管理研究所
pp.99
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203605
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アメリカ合衆国政府が行なっている国民健康調査(Healt InterviewSurvey)の結果によると,1966年7月より1967年6月までの1年間に,アメリカの国民は,1人平均して4.3回医師にかかったことになっている.これには入院中の医療は含まれていないが,電話での問い合わせが含まれている.1963-64年度は4.5回であったので,いくぶん減少したことになる,これはカゼなどの急性症例が少なかったためである.男女別では,男3.8回,女4.8回と女性が多く,年齢別にみると,表1に示すように5歳以下が多い以外は,年齢が進むにしたがってほぼ増加する傾向にある.わが国では1人16回くらいと推定されるから,アメリカははるかに少ない.
国民の31.9%は年間に全然医師にかからない.20.5%は1回,26.9%は2-4回,15.4%は5-12回かか13回以上かかるものは4.3%にすぎない.
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