綜説
飛蚊症治療の最近の考え方
厚東 隆志
1
1杏林大学医学部眼科学教室
キーワード:
飛蚊症
,
レーザービトレオライシス
,
硝子体混濁
,
星状硝子体症
Keyword:
飛蚊症
,
レーザービトレオライシス
,
硝子体混濁
,
星状硝子体症
pp.817-823
発行日 2018年8月5日
Published Date 2018/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000749
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飛蚊症は日常診療で遭遇する機会が最も多い主訴のひとつである。改めて述べるまでもないが,硝子体混濁に伴い視界の中にさまざまな形の黒い点や薄い雲のようなものが見え,それが眼球運動に伴い動いて見えるという症状であり,特に中年以降に症状が出現,増悪することが多い。さまざまな原因により生じる硝子体腔の混濁が網膜上に影を作り生じる症状である。飛蚊症の成因はさまざまであるが,大別すると硝子体混濁の原因により生理的飛蚊症と病的飛蚊症に分類される。
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