特集 強膜炎
5 真菌性強膜炎
加治 優一
1
1筑波大学医学医療系眼科
キーワード:
真菌性強膜炎
,
翼状片手術
,
抗真菌薬
,
糸状菌
Keyword:
真菌性強膜炎
,
翼状片手術
,
抗真菌薬
,
糸状菌
pp.693-697
発行日 2018年7月5日
Published Date 2018/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000716
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我々の身の回りには数万種類を超える真菌が至るところに存在している。真菌は植物の表面に認められることが多く,農業従事者の77%(都市の労働者では15%)において結膜嚢に真菌が認められるといわれる1)。眼表面に真菌が飛入したとしても,通常は病原性を示さない。しかし,手術や外傷後あるいは免疫抑制状態の場合に,真菌が組織に浸潤して病原性を示すようになる。具体的には眼瞼炎・結膜炎・角膜炎・強膜炎・涙嚢炎・眼内炎の原因となり得る。本稿では,頻度こそ低いものの,診断や治療が大変困難な真菌性強膜炎について概説する。
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