特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論
1.外眼部・前眼部疾患
真菌性角膜炎
宇野 敏彦
1
1白井病院
pp.86-91
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104983
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POINT
◎真菌は形態学的に大きく糸状真菌と酵母状真菌の2つに分類される。
◎抗真菌薬の効果は糸状真菌か酵母状真菌かによって大きく異なる。
◎酵母状真菌では起炎菌としてCandida albicansを代表とするカンジダ属が最も多く,その他non-albicans Candidaと呼ばれる種類も増加傾向にある。また,糸状真菌ではFusarium solaniをはじめとするフサリウム属が多く,Alternaria,Aspergillus,Penicilliumなども比較的頻度が高い。
◎眼科領域で使用できる抗真菌薬は少なく,治療に苦慮する例も多い。最終的には角膜移植を含む外科的治療も考慮する必要がある。
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