特集 視細胞疾患の病態と検査
6 視細胞疾患の画像診断
中村 友子
1
,
林 篤志
1
1富山大学眼科
キーワード:
adaptive optics
,
視細胞
,
錐体モザイク
,
錐体外節
Keyword:
adaptive optics
,
視細胞
,
錐体モザイク
,
錐体外節
pp.347-354
発行日 2018年4月5日
Published Date 2018/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000627
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網膜の画像診断機器の進歩は目覚ましく,非侵襲的に組織レベルの観察が可能となりつつある。補償光学(adaptive optics:AO)は,「大気のゆらぎ」を測定し動的にミラーで補正することで写真の解像度を飛躍的に向上させる技術である。AO技術を応用した眼底検査機器として,AO眼底カメラ,AO適応走査型レーザー検眼鏡,AO光干渉断層計がある。AO眼底検査機器では眼球の収差を補正することで3μm以下の水平面内分解能を有し,個々の錐体細胞を直接観察することが可能である。本稿ではさまざまな視細胞疾患をAO眼底カメラで撮像し,OCT所見との関連を解説する。
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