特集 原発閉塞隅角症/緑内障─その対処法─
4.プラトー虹彩:診断と対処法
酒井 寛
1
1琉球大学医学部眼科
キーワード:
プラトー虹彩
,
超音波生体顕微鏡
,
前眼部OCT
,
plateau iris
,
ultrasound biomicrosope
,
anterior segment OCT
Keyword:
プラトー虹彩
,
超音波生体顕微鏡
,
前眼部OCT
,
plateau iris
,
ultrasound biomicrosope
,
anterior segment OCT
pp.225-228
発行日 2018年3月5日
Published Date 2018/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000584
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プラトー虹彩は1958 年にTornquist により,正常前房深度の急性狭隅角緑内障(現在の病名で急性原発閉塞隅角症/緑内障)の一例として報告された1)。1977 年にWand らは,周辺虹彩切除術後にも眼圧上昇が持続した急性または亜急性の原発閉塞隅角緑内障8 症例のうちの6 例がプラトー虹彩であったと報告している2)。このように,歴史的にはプラトー虹彩は瞳孔ブロック解除後の隅角閉塞として認識されていた。Ritch とLowe は,プラトー虹彩の定義を提唱し,プラトー虹彩形状,プラトー虹彩症候群,完全プラトー虹彩症候群に分類した。プラトー虹彩症候群はレーザー虹彩切開術または周辺虹彩切除術により瞳孔ブロックが解除された後の自然,または散瞳による隅角の閉塞と定義されている。眼圧上昇はプラトー虹彩症候群の必要条件ではなく,眼圧上昇をきたす場合完全型とした3)(表1)。
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