6．白内障 1)多焦点IOLの最新情報

多焦点IOL は2008 年に国内で先進医療の承認を受けた。その頃の多焦点IOL は＋3.00D や＋4.00D を加入した2 焦点IOL であった。その後，低加入度数の2 焦点IOL や3 焦点IOL などが登場し，患者のライフスタイルの多様性により対応しやすくなった。眼鏡装用頻度を減らすことができ，単焦点IOL の術後とは違った患者の喜びの反応を感じた術者は少なくないと思う。一方で少数ではあるが不満症例に遭遇し，悩ましい日々を経験するのも事実である。