機器・薬剤紹介
18.Mチャート
岩西 宏樹
1
1和歌山県立医科大学眼科学教室
pp.737-742
発行日 2017年7月5日
Published Date 2017/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000078
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黄斑疾患では,‘ゆがみ’の自覚を訴えるケースを日常臨床においてしばしば経験する。‘ゆがみ’に対する自覚症状は変視症または歪視症とも呼ばれ,視力低下や視野障害と同様に日常生活における見え方の質を低下させ得る。日常臨床に広く用いられているアムスラーチャートは変視の部位と範囲を簡便に,かつ定性的に評価することが可能であるが,定量的評価を目的としていない。変視症の定量評価チャート(M-CHARTS Ⓡ:以下,Mチャート)は,変視を定量化する検査方法で,1999 年にわが国の松本らが開発した1)。M チャートは固視点近傍の微細な‘ゆがみ’も検出可能であり,黄斑疾患における変視の検出,定量に優れた検査方法である。
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