症例
Polypoid endometriosisの2例
浦瀬 靖代
1
,
北島 一宏
,
上野 嘉子
,
前田 哲雄
,
高橋 哲
,
蝦名 康彦
,
原 重雄
,
杉村 和朗
1神戸大学 放射線科
キーワード:
Neprilysin
,
骨盤内容除去術
,
MRI
,
子宮内膜症
,
ポリープ
,
免疫組織化学
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
腹部CT
,
PET-CT検査
Keyword:
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Endometriosis
,
Immunohistochemistry
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pelvic Exenteration
,
Polyps
,
Neprilysin
,
Fluorodeoxyglucose F18
pp.719-723
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017260619
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症例1は71歳女で、単純CTで骨盤左側に腫瘤性病変を認め、骨盤MRIでは左尿管周囲の後腹膜腔に67×55×47mmの分葉状腫瘤を認めた。症例2は56歳女で、骨盤MRIで左卵巣に54×43×56mmの嚢胞性病変を認め、FDG-PET/CTにて内側の充実成分に軽度の集積を認めた。2例にホルモン剤内服歴はなく、いずれもT2強調像での被膜様構造ははっきりせず、充実部分が不整形であった。悪性腫瘍を否定できず、骨盤内腫瘍摘出術または左付属器切除術を行ったところ、病理所見では嚢胞状組織や膜様の小片、内膜症性病変、多彩な上皮の形態などがみられるものの悪性所見は認めず、ともに内膜様間質の領域はCD10陽性であり、Polypoid endometriosisと診断した。2例とも多彩な画像所見を呈し、術前検査で悪性腫瘍との鑑別が困難であった。
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