特集 脳神経・頭頸部の画像診断update
症例
大型広頸脳動脈瘤に対してステント併用を行わずにコイル塞栓術を行った1例
郭 樟吾
1
,
石橋 敏寛
,
畑岡 峻介
,
鈴木 倫明
,
村山 雄一
1東京慈恵会医科大学 脳神経外科
キーワード:
カテーテル法
,
塞栓術
,
内頸動脈
,
脳血管造影
,
脳動脈瘤
,
血管内治療
,
コイル
Keyword:
Carotid Artery, Internal
,
Catheterization
,
Intracranial Aneurysm
,
Embolization, Therapeutic
,
Cerebral Angiography
,
Endovascular Procedures
pp.1709-1712
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017096487
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は37歳男性で、頭部外傷で受診し、頭蓋内精査にて右内頸動脈瘤を指摘された。右内頸動脈撮影にて眼動脈分枝部に頸部4.5mm、最大径8.3mmの未破裂脳動脈瘤を認めた。全身麻酔下に両側大腿動脈よりガイディングカテーテルを右内頸動脈に留置し、前者から2本のマイクロカテーテルを瘤内に留置し、後者からはバルーンカテーテルを動脈瘤近傍に誘導・留置した。合計15本のコイルで塞栓率28.0%を得て、瘤内塞栓手技を終了した。新たな神経脱落症状なく、術5日後に独歩退院した。1年後の頭部MRIにおいて眼動脈の温存と瘤内完全塞栓を認めている。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.