治療
手指の多発難治性疣贅に対しVbeam治療が有効であった2例
内山 慶一
1
,
藤井 紀和
,
鵜飼 佳子
,
田中 俊宏
1滋賀医科大学 皮膚科
キーワード:
いぼ
,
手指
,
疼痛
,
色素レーザー
,
レーザー療法
Keyword:
Fingers
,
Pain
,
Warts
,
Laser Therapy
,
Lasers, Dye
pp.593-597
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237894
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症例1は17歳女で、右手環指中節骨部位を初発とする両手全指に多発した疣贅を主訴とした。液体窒素凍結療法、10%サリチル酸ワセリン・マキサカルシトール軟膏外用およびヨクイニン内服で改善が得られず、炭酸ガスレーザーによる焼灼後も再燃した。右環指中節骨部位の疣贅に対し、角質除去後Vbeam照射を行った結果、3週間後には照射部位の平坦化が得られ、照射を行っていない末節骨部位の疣贅も改善を認めた。引き続き他部位の照射を行い7週間後には他指の非照射部位も含めて治癒した。Vbeam照射時の疼痛は、照射前のリドカインテープ貼付およびVbeamに付属する表皮冷却システムを併用することで軽減された。症例2は42歳女で、右中指・環指末節骨部位に多発した疣贅を主訴とした。症例1と同様、液体窒素凍結療法では治癒が得られず、右中指末節骨部位2ヶ所と環指末節骨部位1ヶ所にVbeam照射を行い、5週間後には一部に痕を残して概ね治癒が得られた。
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