投稿論文 経験
当院における乳児血管腫に対するドライアイス圧抵療法の検討
吉田 絵理
1
,
加藤 敬
,
田中 義人
,
臼田 俊和
1地域医療機能推進機構中京病院 形成外科
キーワード:
血管腫
,
ドライアイス
,
皮膚腫瘍
,
再治療
,
治療成績
,
色素レーザー
,
レーザー療法
Keyword:
Skin Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Hemangioma
,
Dry Ice
,
Retreatment
,
Laser Therapy
,
Lasers, Dye
pp.95-104
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020240138
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
限局性の乳児血管腫に対し、ドライアイス圧抵療法を行い、その有用性を検討した。対象は、この治療を行った患児31例(男児11名、女児20名、平均4.0ヵ月)とした。固形ドライアイスを適当な形状に調整し、病変部(100cm2未満程度)に1回あたり4~7秒間を1~2回ほど圧抵し、1ヵ月間隔で行った。また、ドライアイスとレーザーの併用療法の場合も同様に1ヵ月間隔で行った。その結果、ドライアイス治療群(ドライアイス単独療法+レーザー併用療法)31例の臨床型の内訳は腫瘤型14人、局面型17人であった。局面型の消退期間の平均値は5.5ヵ月、腫瘤型10.5ヵ月で、治療回数は、局面型で平均4.4回、腫瘤型で5.5回であった。初診時年齢は女児で低く、男児で高い傾向が見られたが、局面型と腫瘤型では有意差はみられなかった。治療回数6回までの色素レーザーとドライアイスの併用治療の有効率は、局面型で76.4%、腫瘤型で50%であった。
Copyright© 2020 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.