特集 血管炎・血行障害
扁桃摘出後に出現しステロイドパルス療法によって改善したアナフィラクトイド紫斑
大矢 和正
1
,
田口 詩路麻
,
青柳 安典
,
錦 健太
1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター茨城県厚生連総合病院水戸協同病院 皮膚科
キーワード:
Methylprednisolone
,
下肢
,
蛍光抗体法
,
糸球体腎炎-IgA
,
紫斑病-Schoenlein-Henoch
,
術後合併症
,
扁桃摘出術
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Glomerulonephritis, IGA
,
Fluorescent Antibody Technique
,
Methylprednisolone
,
Postoperative Complications
,
Purpura, Schoenlein-Henoch
,
Tonsillectomy
,
Pulse Therapy, Drug
,
Lower Extremity
pp.541-544
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237883
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24歳男。四肢の紫斑を主訴とした。IgA腎症治療目的の扁桃摘出術後7日目より前腕および下腿に浸潤を触れる数mm大の紫斑が多発した。病理組織学的には好中球破砕性血管炎の所見を認め、蛍光抗体法で血管壁にIgAが沈着していたため、アナフィラクトイド紫斑と診断した。当初より予定していたIgA腎症に対するステロイドパルス療法により皮疹は急速に退色し、それに伴い腎機能の悪化は認めず尿所見は改善傾向であった。
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