慢性腎臓病(CKD)診療を極める 診断と病因の分類
IgA腎症
市川 大介
1
,
白井 小百合
1聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科
キーワード:
Methylprednisolone
,
糸球体腎炎-IgA
,
扁桃摘出術
,
予後
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
パルス療法(薬物療法)
,
慢性腎臓病
Keyword:
Glomerulonephritis, IGA
,
Methylprednisolone
,
Prognosis
,
Severity of Illness Index
,
Tonsillectomy
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pulse Therapy, Drug
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.61-66
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016259143
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IgA腎症の腎予後は,ステロイドを中心とした治療が行われたことによって,20年前よりも改善が認められる.IgA腎症の治療に関して,扁桃摘出術を施行するかしないかという本邦と欧米における治療方法の違いがある.尿蛋白が1g/日以上,eGFRが60mL/分/1.73m2以上であれば積極的にステロイド治療を行うことが多いが,尿蛋白が1g/日以下,eGFRが60mL/分/1.73m2未満で腎機能障害を伴っている際の治療は,エビデンスも多くなく判断に迷うこともある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016