特集 代謝性疾患と皮膚病
臨床例
腹部脂肪除去後に蜂窩織炎を生じた症例
高橋 菜穂美
1
1三楽病院 皮膚科
キーワード:
Cefazolin
,
紅斑
,
脂肪組織切除
,
術後合併症
,
蜂巣炎
,
リンパ浮腫
,
腹部脂肪
Keyword:
Cefazolin
,
Cellulitis
,
Erythema
,
Lymphedema
,
Postoperative Complications
,
Lipectomy
,
Abdominal Fat
pp.585-588
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017263800
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<症例のポイント>腹部リンパ浮腫に対する脂肪吸引後に蜂窩織炎を生じた1例を経験した。リンパ浮腫に対する脂肪除去は蜂窩織炎のリスクを低下させるという報告がある一方で、脂肪吸引術の手技自体が蜂窩織炎の単独のリスクファクターとしてあげられている。自験例は脂肪除去から8ヵ月後に生じた蜂窩織炎であり、手技そのものが感染を誘発したとは考えにくく、リンパ浮腫に対して行われた脂肪除去が蜂窩織炎を誘発したと推測された。
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