私の経験
典型的な経過を経たReiter症候群の1例
溝口 晋
1
,
住岡 孝吉
,
雑賀 司珠也
1和歌山県立医科大学 眼科学教室
キーワード:
BCGワクチン
,
Fluorometholone
,
結膜炎
,
多剤併用療法
,
膀胱内投与
,
尿道炎
,
膀胱腫瘍
,
関節炎-反応性
,
Loxoprofen
,
Levofloxacin
,
Nepafenac
Keyword:
Administration, Intravesical
,
BCG Vaccine
,
Urinary Bladder Neoplasms
,
Conjunctivitis
,
Drug Therapy, Combination
,
Fluorometholone
,
Urethritis
,
Arthritis, Reactive
,
Levofloxacin
,
Loxoprofen
,
Nepafenac
pp.107-110
発行日 2016年1月5日
Published Date 2016/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2016181077
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Reiter症候群は、関節炎、尿道炎、結膜炎を主徴とする疾患で、典型例としては、若年男性において尿道炎が先行し、その後、関節炎、結膜炎が現れるとされている。近年、表在性膀胱癌の治療法としてBCG膀胱内注入療法が広く行われているが、その副作用としてReiter症候群が報告されている。今回著者等は、BCG膀胱内注入療法後に両眼の充血が出現するとともに排尿時痛や膝関節痛も認められReiter症候群と考えられた症例を経験したので、文献的考察を加えて報告した。症例は82歳男で、眼の充血に対しては低濃度ステロイド点眼薬やNSAID点眼薬で治療を行い、改善が得られた。
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