連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』Vol.35,5月号特集 前立腺癌の画像診断 update
有田 祐起
1
,
秋田 大宇
1
,
陣崎 雅弘
1
1慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断)
pp.1099-1103
発行日 2019年9月26日
Published Date 2019/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/cij.201935091099
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近年,前立腺癌患者数が急速に増加し,わが国の2016年の癌統計予測によると,男性の癌罹患数で第1位となっている。そこで今後さらに前立腺癌の早期診断や,適切な治療介入のための画像診断の役割が重要となってくる。現在,高PSA(prostate–specific antigen)血症患者における前立腺癌の検出および局所病期診断には前立腺MRIが推奨され,その撮像法や評価法はPI–RADS(Prostate Imaging Reporting and Data System)による国際的な統一化がなされている2)。また最近,欧米を中心にMRI画像をガイドとした標的前立腺生検の有用性を示す結果が多数報告されており,今後はわが国においても普及していくと思われる。
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