連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』Vol.35,2月号特集 腹膜・後腹膜疾患の画像診断とIVR
田村 明生
1
1岩手医科大学 放射線医学講座
pp.745-748
発行日 2019年6月26日
Published Date 2019/6/26
DOI https://doi.org/10.18885/cij.201935060745
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
われわれ放射線科医は,膜について直接みるのではなく,間接的にみた構造から解剖を理解している。腫瘍や炎症の広がりといった所見をとおして膜を読み,その配置を理解した経験を有する諸氏も多くいるのではないだろうか(もちろん本来は逆で,膜の空間的配置を理解することによって隣接臓器と腫瘍や炎症の関係を読み解くべきなのだが)。筆者が放射線科医となったばかりのころ,そのみえない膜の解剖学的構造,そして画像上の空間配置を理解するのは大変苦労した思い出がある。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.