連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』Vol.35,1月号特集 CT・MRI時代の単純X線写真:いつ撮る? どう読む?
髙橋 雅士
1
1医療法人友仁会 友仁 山崎病院
pp.627-631
発行日 2019年5月26日
Published Date 2019/5/26
DOI https://doi.org/10.18885/cij.201935050627
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
多くの放射線科医は,読影モニタ上で,何百枚のCTあるいはMRIの連続画像をマウスでスクロールしながら,病変を探し,その形状・広がりなどを診断している。つまり,膨大な量のボリュームデータをさまざまな方向から詳細に解析する緻密な作業を行っていることになる。一方,単純X線写真は,“単純”という名のとおり,描出されるのは1枚の二次元情報のみである。そこには,三次元的に広がる構造を一方向に圧縮した単純な情報のみが存在することになる。このため,X線方向に存在するさまざまなものが重なり合い,病変の検出,性状の評価はきわめて困難になる。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.